本について語ろう! 「積ん読」開催
- 本の虫
- 2024年3月31日
- 読了時間: 4分
ダディーズは様々な専門性を有したメンバーで構成されている点が強みです。今回は、書籍に詳しいI島氏の持込企画「積ん読」(つんどく)(※)をご紹介。
※積ん読:入手した書籍を読むことなく自宅で積んだままにしている状態を意味する言葉。

「吾輩は猫である。名前はまだない。」
とある休日の夜、文学少年を自負する5名が、都内某所の日本文学の聖地に集合。芥川氏や太宰氏が愛した(と想像する)銘菓(Bサンダーなど)と、「積ん読」となっている書籍1冊を各人が持ち寄り、本にまつわる知的な(?)遊びをしました。
最初は、「積ん読」書籍とカードゲーム「みんなで本を持ち寄って」とを掛け合わせた遊び(I島氏アイデア←自称 笑)。
まず、「積ん読」書籍をそれぞれが紹介しました。購入した経緯や、著者、現時点で把握している内容の紹介を行いました。紹介者が読んでいないにも関わらず、話を聞いてみると、「おもしろそう」と読みたくなってしまうから不思議ですね(^^)
次に、「みんなで本を持ち寄って」のカードに書かれた「お題」に対する答えを、持ち込んだ「積ん読」書籍の文章から選び、適切さ・おもしろさを競いました。お題の例は「校歌の歌詞にありそうな一文」「この本の中で一番役に立ちそうな情報」などです。ちなみに前者については、K寺氏の「抱き合おう、諸人よ! この接吻を全世界に!」(※1)も捨てがたかったのですが、僅差でU田氏(e)の「荒野に咲いた一輪の花を見つけたい」(※2)が受賞。そのままその後のお題でも複数回受賞したU田氏(e)がMVPとなりました。「二階から目薬。三階からは何が落ちてくる?」のお題に対し「培養液」(※3)の回答で一矢報いたK木氏でしたが、その後は鳴かず飛ばずで、終盤は「出来レース」と因縁をつけ始めた点は、文学界への冒涜と言わざるを得ないでしょう。該当箇所を探す過程で、パラパラと本を読むことになるため、書籍を読み返すきっかけ作りには最適だと思いました。

※引用した書籍
※1 『歴史の見方がわかる世界史入門』/福村国春(著/文)/ベレ出版
※2 『三体』/劉 慈欣(著/文)、大森 望(翻訳)、光吉 さくら(翻訳)、ワン チャイワン チャイ(翻訳)、立原 透耶(監修)/早川書房
※3 『サステナブル・ファッション』/水野 大二郎(著/文|編集)、Synflux(著/文|編集)、川崎 和也(著/文)、佐野 虎太郎(著/文)、平田 英子(著/文)/学芸出版社
二つ目は「横暴編集長」。「上の句」と「下の句」に分かれた著名な書籍タイトルのカードをシャッフルし、引いたカードを組み合わせてオリジナルタイトルを作成。その内容を簡単に紹介することで、他者が読みたくなるかを競うカードゲームです(本当のルールは異なるかもしれませんが、我々はこのルールで盛り上がれたので良しとしました)。
さすが「本屋大賞」を目指す5名、小説、哲学、戯曲など幅広い分野に及ぶ秀逸なタイトルが続出します(^^)。甲乙つけがたく審査員も悩んだそうですが、最後はU田氏(c)の「モヒカン族の いるところ」が大賞を受賞。あの歴史小説が、U田氏(c)の編集を経てどのように変貌するのか、今から発売が待ち遠しいですね。次年度の文学賞争いに関して、一歩リードといったところでしょうか。
●メンバー作成のオリジナルタイトル
(「上の句 下の句」・・・実際のカードは縦書きです)
「100万回いきた いなくなった」
「あしなが ねこ」
「学問の 最後」
「モヒカン族の いるところ」 ★大賞!
「アルジャーノンに 恋がしたい!」
私自身は、本をあまり読まないのですが、皆様の書籍に関する知識や熱意に触れ、本をもっと読んでみたい、あるいは読んで知識向上に努めなければ、という刺激を得ることができました。更に話題は「三鷹市周辺の図書館・本屋事情」、「おすすめ書籍」、「漫画」にまで発展し、あっという間の楽しい2時間でした。聖地の時間制限がなければ、もっと話は続いたと思います。I島氏の開催目的である「本の良さを知る」に対して、充分に達成されたイベントでした。第2回も検討中とのことであり、書籍について刺激を受けたい方は、次回参加してはいかがでしょうか。I島さん、お忙しい中、企画いただきありがとうございました!
今回は夏目漱石氏の文章スタイルでブログをお届けしました。どのへんが夏目氏なのか、と問われると回答できませんが、とにかく、このブログを読んで夏目氏が思い浮かんだのであれば幸いです。「ありがたいありがたい。」
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